力士はデブではなく、ハードな稽古と1日1食で大量に食べて寝ることによって作り上げた特殊な筋肉だと勘違いしている人が多いように思う。
格闘技漫画が間違った情報の発信源になっているようだ。
筋肉の上に脂肪を付けてさらに筋肉を付けて…
こういうことが書かれた漫画や格闘技の解説を聴いた事がないだろうか?
「あいつはデブじゃない!筋肉の上に脂肪をつけてさらに筋肉をつけた格闘技に最も適した体なんだ!」とか言ってね。
無論そんなことは出来ない。
筋肉の下層には脂肪は付かない。太っている人は単に筋肉の上層に脂肪がついているだけ。
力士は筋肉量も多いが脂肪量も多い
力士は固太りで、その体のほとんどは筋肉!なんてことはない。ただ筋肉も脂肪も多いだけ。
これはあるスポーツのある時期の体と同じなんだが分かるだろうか
アンコ型の力士と増量期(オフ期)のボディビルダーの体は同じ
※アンコ型=太った力士
引用写真左がボディビル世界大会6連覇オフシーズンのDorian Yates氏178cm136kg。
筋肉の形がモリモリしていて筋量の多さが分かるし、体脂肪もそこまで多くなさそう。
20%~25%かな。
力士の体脂肪率平均は32.5%
左←妙義龍(みょうぎりゅう)
これはトクホのCMのひとコマ。
一見やせて見える一般男性と、妊婦のようなお腹をした力士。意外に力士の方が体脂肪率が低い!という驚きを与えられるのだが…
ボディビルダー並みとはいえないが、体を酷使して食べまくって体を作っている力士の筋量が一般人を超越しているのは当たり前だし、それに加えて脂肪がたっぷりついているからこういう体になっているわけだ。
逆に横の一般人は細身だが運動をせずに腹がでっぷり出ているだらしない身体なんだろう。裸同士だとまたイメージも違うはずだし。片方だけ服を着ているのが嫌らしい見せ方だ。
とはいえ、この2人の顔を見ると力士の顔がむくみ過ぎているのでこの数値がイマイチ信じられないのも確か(汗)
ちなみに、25名の幕内力士の平均は32.5%。
体脂肪率の低い力士
肩の脱臼癖があり、選手生命を存続させるために一日500回の腕立て伏せに励んだ逸話で知られる元横綱「千代の富士」。「ウルフ」の愛称でも親しまれた超絶イケメン。
彼は全盛期に体脂肪率が10.3%だったという。
ソップ型(痩せ型)の力士である身長185cm体重91kgの隆の山関は8.7%だとか。
他の力士と比べると小柄に見えるが、とんでもない筋肉量を誇るスーパーアスリートだ。
力士はでかい。
体脂肪率の高い力士
- 第1位 碧山関 39パーセント
- 第2位 魁聖関 38.9パーセント
- 第3位 舛ノ山関 38パーセント
皮膚がたるんでいる力士は当然体脂肪率が高い。
体脂肪率が40%を超えると重度肥満なので、アスリートとはいえ、このあたりの力士はほぼ重度肥満といえる。
まとめ
体脂肪率の高い力士も低い力士もいて、
CMに使った22%の力士は見た目と体脂肪率のギャップが大きい特例。
基本的には力士の体脂肪はそこまで低くないよって結論でした。
総じて言えるのは、脂肪が多くて筋肉量も多いということ!